2020年6月アーカイブ

六歌仙とは、紀貫之が『古今和歌集』の「仮名序」で挙げた歌人、僧正遍照、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大友黒主のことである。貫之自身はこの六人のことを歌仙とは呼んでいないが、いつの頃からか六歌仙と称され、今日の世にまで伝わっている。 その中の一人、喜撰法師は今もって謎の人物である。素性が分からず、しかも『古今和歌集』に収録された歌が一首しかない。...
[続きを読む](2020.06.24)
『Red Hot+BlueA tribute to Cole Porterto benefit AIDS research and relief』1990年作品 今年リリース30周年を迎える名盤は何かと問われれば、パブリック・エネミーの『ブラック・プラネット』やソニック・ユースの『Goo』などが真っ先に思い浮かぶのだが、ひとつの感染症が世界を未曽有のカオスに...
[続きを読む](2020.06.15)
そして最後の審判が始まる マーラーの交響曲第2番「復活」は、1888年から1894年にかけて作曲され、1895年12月13日、作曲者自身の指揮により初演された。全5楽章の長大な交響曲で、第1楽章は20分以上、第5楽章は30分以上の演奏時間を要する。全体で80分を超える演奏は珍しくない。それでも人気が高く、この作品を聴いてマーラーに夢中になったという人は非常に...
[続きを読む](2020.06.04)