音楽 POP/ROCK
  • 毎日暑い。かつてないほど。理由は明白だ。なのに暑さを日々報じるニュース番組はほとんど触れない。参院選でもマイナーな争点にすらならなかった。もういい加減本気で対処しないことには、人類が滅亡するかもしれないのに。言うまでもなくその理由は気候変動であり、いかに深刻な問題であるかも随分前から分かっていた。きっかけは1997年に採択された京都議定書だったと記憶している...

    [続きを読む](2025.08.24)
  • メイヤ、クラウドベリー・ジャム、カーディガンズ。10月に東京で開催されるイベント『SWEDISH POP CARNIVAL』の出演者の顔ぶれに思わず胸がときめいたという人が、恐らく40代後半以上の日本人の中に少なからずいたのではないかと思う。英米ではオルタナティヴなロックやエレクトロニック音楽が主流だった1990年代半ば、どこかレトロで甘酸っぱいギターポップ...

    [続きを読む](2025.07.27)
  • 先日、ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』が日本で再演されるにあたり、同作で作曲を手掛けたジム・スタインマンのプロフィールをパンフレットに寄稿する機会を得て、彼がプロデュースや曲作りに関わった作品を片っ端から聴いてみることにした。つまり、ボニー・タイラーの『スピード・オヴ・ナイト(Faster Than The Speed of Night)』(198...

    [続きを読む](2025.06.20)
  • 筆者に限ったことではないだろうが、本作『キャリー・アンド・ローウェル』(2015年/全米チャート最高10位)に大きな衝撃を受けたのは、それまでのスフィアン・スティーヴンスが自伝的な作品を作る人ではなかったからだと思う。地元ミシガン州にあるカレッジ在学中に音楽活動を始めたスフィアンは、卒業前の2000年にファースト・アルバム『A Sun Came』を発表。ロー...

    [続きを読む](2025.05.17)
  • 英国と日本の音楽シーンを知っている範囲内で比べてみた時に如実な差を感じるのは、地方性の有無である。英国にはそれが間違いなくあり、日本の場合は希薄なように感じる。ロンドンが音楽ビジネスの中心地であることは間違いのだが、地方都市出身の英国人アーティストには、どれだけ大きな成功を収めていようと故郷に留まり、地元コミュニティと地元の文化への深い愛情、帰属意識、誇りを...

    [続きを読む](2025.03.26)

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