音楽 POP/ROCK
  • 先日、ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』が日本で再演されるにあたり、同作で作曲を手掛けたジム・スタインマンのプロフィールをパンフレットに寄稿する機会を得て、彼がプロデュースや曲作りに関わった作品を片っ端から聴いてみることにした。つまり、ボニー・タイラーの『スピード・オヴ・ナイト(Faster Than The Speed of Night)』(198...

    [続きを読む](2025.06.20)
  • 筆者に限ったことではないだろうが、本作『キャリー・アンド・ローウェル』(2015年/全米チャート最高10位)に大きな衝撃を受けたのは、それまでのスフィアン・スティーヴンスが自伝的な作品を作る人ではなかったからだと思う。地元ミシガン州にあるカレッジ在学中に音楽活動を始めたスフィアンは、卒業前の2000年にファースト・アルバム『A Sun Came』を発表。ロー...

    [続きを読む](2025.05.17)
  • 英国と日本の音楽シーンを知っている範囲内で比べてみた時に如実な差を感じるのは、地方性の有無である。英国にはそれが間違いなくあり、日本の場合は希薄なように感じる。ロンドンが音楽ビジネスの中心地であることは間違いのだが、地方都市出身の英国人アーティストには、どれだけ大きな成功を収めていようと故郷に留まり、地元コミュニティと地元の文化への深い愛情、帰属意識、誇りを...

    [続きを読む](2025.03.26)
  • ツアー活動を引退し、その後の動きに注目が集まっていたエルトン・ジョンがニュー・アルバム『天使はどこに』を発表すると報じられたのは、2025年2月に入ってからのことだ。近年は企画盤が続いたため、新曲ばかりの作品が登場するのは約10年ぶりなのだが、ソロではなく、ソングライティングの段階からコラボしたブランディ・カーライルとの連名アルバムだと聞いて、日本では「ブラ...

    [続きを読む](2025.02.27)
  • 2025年2月2日に授賞式を控える第67回グラミー賞で最優秀アルバムを始め本年最多のノミネーションを誇っているのは、2024年3月にリリースされた最新作『カウボーイ・カーター』で世界をあっと言わせたビヨンセだ。アメリカの南部テキサス州出身の彼女はご存知のように、自分のルーツの一部分と認識しているカントリー音楽に目を向けて『カウボーイ・カーター』を制作。「これ...

    [続きを読む](2025.01.27)

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