2022年6月アーカイブ

  • ジュリー・クルーズ『フローティング・イントゥ・ザ・ナイト』(1989年作品) 最初にクリアにしておきたいのだが、ジュリー・クルーズの作品を選んだのは、彼女が急逝したからではない。以前から取り上げたいと思っていて、たまたま「じゃあ今月はこれで」と決めた数日後に訃報が届いたのだが、これも縁みたいなものだと受け止めて、1989年発表のファースト・アルバム『Floa...

    [続きを読む](2022.06.20)
  • 美しいメロディーがより美しくなる おなじみの作品が新鮮な魅力を放ったり、なじみのない作品が親しげに響いたとき、決して誇張ではなく、芸術の深い部分と調和したような気持ちになる。ペーター・マークはそういう感動を与える指揮者である。新鮮な魅力を放つといっても、それが単に奇を衒ったものなら二度聴けば飽きる。マークの指揮はそうではなく、独特の表現が全て音楽的に響くのだ...

    [続きを読む](2022.06.04)