2015年6月アーカイブ

モーニング娘。'15が13人体制でスタートを切ってから半年が経つ。2011年以降に加入したメンバーのみで編成された「新生モーニング娘。」がどんなグループになるのか、年始のテレビ番組(1月9日放送)や「ハロコン」だけでは想像できないところも多くあったが、5月27日に日本武道館で千秋楽を迎えたコンサートツアーを観て、頼もしさと将来性を肌で感じることができた。そ...
[続きを読む](2015.06.27)
天才作曲家の代表作 マックス・ブルッフは作品の知名度が高いわりにプロフィールがあまり知られていない人である。そのヴァイオリン協奏曲第1番は名曲中の名曲で、初演時から今日まで多くの人に愛されてきた作品だし、「コル・ニドライ」も「スコットランド幻想曲」も有名だ。にもかかわらず、ブルッフに関するまとまった資料は驚くほど少ない。この事実は、音楽以外の情報を抜きにして...
[続きを読む](2015.06.24)
ニュー・オーダー『ロウ・ライフ』1985年作品 ずっとニュー・オーダーを取り上げたかった。偉大なバンドであることはもちろん、個人的にも大好きなので。にもかかわらずこんなに時間がかかったのは、ぶっちゃけ、「決定的な名盤」とされている作品がないからなのかもしれない。しかも彼らの場合、前身のジョイ・ディヴィジョン時代からシングルとアルバムを分けて捉えており、初期の...
[続きを読む](2015.06.19)
組織を描いた作品として 黒澤明監督の『七人の侍』(1954年)は、「日本映画史上最高の傑作は何か」という問いに対する答えのひとつとして定着している。極端に高い評価が世代を超えて広範囲に存在するのは、作品自体が偉大であるからにほかならない。しかし、その根拠を挙げる際、撮影現場の苦労話や海外の映画への影響力を力説しても、作品とはまた別の権威性しか伝わらないだろう...
[続きを読む](2015.06.11)戦後に始まったバロック音楽ブームの火付け役といえばカール・ミュンヒンガーだが、その彼が創設したシュトゥットガルト室内管弦楽団でコンサートマスターを務めていたのがラインホルト・バルヒェットである。一部のクラシック愛好家にとっては、名前を聞くだけで胸が熱くなるような存在だ。 ラインホルト・バルヒェットは1920年8月3日、ドイツのシュトゥットガルトに生まれた。...
[続きを読む](2015.06.04)