2019年2月アーカイブ

ディス・モータル・コイル『涙の終結』1984年作品 4ADというレーベル名を耳にしてどんなサウンドを思い浮かべるのか。それは世代によって異なるのだろう。ポストパンク期の1980年に英国で誕生したこの名門インディ・レーベルの名前を世界に知らしめたのは、コクトー・ツインズを筆頭にデッド・カン・ダンス、アムステルダムのクラン・オブ・ザイモックス、ハンブルグのXマ...
[続きを読む](2019.02.22)
子供の頃、テレビで時代劇を見ることが家族団欒だった私にとって、スガカンは最も懐かしい悪役俳優の一人だ。なので、当時の時代劇を見直している時に、その姿が画面に現れると、正義のヒーローそっちのけで、「待ってました」と叫びたくなる。かつてはこの人が登場するたびに、「とんでもない悪党だな」と憤っていたのに、変われば変わるものだ。 善悪をよく分かっていない子供が見て...
[続きを読む](2019.02.14)
名は体を表す ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番は1804年から1805年にかけて作曲されたとみられている。「熱情(Appassionata)」という題は作曲者の死後、ハンブルクの出版社クランツによって付けられたものだが、まさに熱情をそのまま音楽に置き換えたような作品なので、おそらく今日でも、この作品を初めて聴く人は、オブラートに包まれていない激しい感情...
[続きを読む](2019.02.04)