2020年1月アーカイブ

  • 名女優から名演技を引き出す ジョージ・キューカーは女優の魅力を引き出す達人で、「Woman's Director」と呼ばれていた。彼に導かれ、新たな才能を開花させることができた女優は実に多い。しかもビッグネームばかりだ。ちょっと挙げるだけでも、ノーマ・シアラー、クローデット・コルベール、グレタ・ガルボ、ジョーン・クロフォード、キャサリン・ヘプバーン、ロザリン...

    [続きを読む](2020.01.30)
  • MIKA『ライフ・イン・カートゥーン・モーション』2007年作品 ベイルートにて、シリアの血を引くレバノン人の母とアメリカ人の父の間に誕生し、内戦を逃れて1歳から10年間をパリで過ごして、9歳の時にロンドンに移住。英語、フランス語、イタリア語、スペイン語を流暢に操り、フィレンツェとマイアミを拠点に音楽活動を行なう傍ら、フランスとイタリアでテレビ番組にレギュラ...

    [続きを読む](2020.01.20)
  • 市民の勇気 「ツィヴィールクラージェ」というドイツの言葉がある。市民の(Zivil)勇気(courage)で、Zivilcourage。『飛ぶ教室』(2018年冬号)に掲載された那須田淳氏の「眠りの精とツィヴィールクラージェ」によると、ナチス政権の時代に反ナチの立場で抵抗した「白バラ」の活動などから広まった言葉で、ドイツの子どもの文化や教育の根底を支えている...

    [続きを読む](2020.01.13)
  • 清澄なる労作 モーツァルトの弦楽四重奏曲は全部で23作品あり、作曲された時期や背景によって次のように大きく分けられている。第1番 1770年作曲第2番〜第7番(ミラノ四重奏曲) 1772〜73年作曲第8番〜第13番(ウィーン四重奏曲) 1773年作曲第14番〜第19番(ハイドン四重奏曲) 1782〜83年作曲第20番「ホフマイスター」 1786年作曲第21番...

    [続きを読む](2020.01.06)