2021年7月アーカイブ

  • 『砂漠のフェスティヴァル』2003年作品 2度目のフェスのない夏を迎えて、ぬかるみにハマったまま雨に打たれたり、トイレ待ちの行列に延々と並ぶことさえ懐かしく感じられる今日この頃、久しぶりにライヴ・アルバム『砂漠のフェスティヴァル(Festival In The Desert)』(2003年)を取り出して、フェス・ロスを癒し、逃避願望を満たしている。正確にはフ...

    [続きを読む](2021.07.22)
  • 天才絵師 みんなで示し合わせてこの時代を選び、集結したのではないか。そう思いたくなるほど、江戸の寛政・文化・文政期には、多くの天才絵師が活躍していた。ちょっと名前を挙げるだけでも、喜多川歌麿、葛飾北斎、写楽、歌川豊国、歌川国貞、歌川広重、歌川国芳とビッグネームが並ぶ。寛政3年(1791年)、武士の家に生まれ、狩野白珪斎と菊川英山に絵を学び、曲亭馬琴の『南総里...

    [続きを読む](2021.07.10)
  • 許しのないオペラ 『エレクトラ』は1906年から1908年にかけて作曲された一幕物のオペラである。古代を題材とし、血の匂いが充満しているところは前作『サロメ』と同じだが、音楽は凶暴さを増している。原作・台本を手掛けたのは、オーストリアの詩人フーゴ・フォン・ホフマンスタール。彼はこの後、『ばらの騎士』、『ナクソス島のアリアドネ』、『影のない女』、『エジプトのヘ...

    [続きを読む](2021.07.01)