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  •  アレクサンドル・コジェーヴの『法の現象学』の第三章に、「法的な快感」という言葉が出てくる。例えば頑強な人間が弱々しい病人を襲うのを見たとき、人は病人を守ろうとする。スポーツの試合で選手同士の争いが起きたとき、大勢の人が自らすすんで無償で仲裁者になろうとする。そこで得られる快感を「法的な快感」と言っているのである。「......この快感は真に『没利害的(無私...

    [続きを読む](2015.01.03)
  • 「冷徹な思想家」のイメージ ド・ゴール将軍とは「いろいろあっても知的な交流は続いていた」ようである。将軍の手紙を読むと、いかにアロンの知性に敬服していたかが分かる。アロンも条件付きの擁護者として、将軍の評価すべきところは評価し、批判すべきところは批判するという公正さから逸脱することはなかった。左翼の敵、ド・ゴール主義者、体制のシンボルとみなされてはいたものの...

    [続きを読む](2014.11.01)
  • 竹内仁の立場 竹内は「リツプスの人格主義に就て ー阿部次郎氏のそれを批評する前にー」の中で、テオドール・リップスが理想とした人格の条件について次のようにまとめている。 まず第一に、「それ(人格)を構成する一々の内容(内面的性質)が悉く強烈を極めたもの」であること。「弱小なる内容を有して秩序整然たるを得る『虫も殺さぬ善人』よりも、高き動機と低き動機とがともに強...

    [続きを読む](2013.09.14)
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