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  • 代表作は『イヴの総て』 ファンを装って大女優に近付き、従順な付き人になるが、やがて本性を現し、周囲の恩人たちを踏みつけて成り上がる女。この女にはモラルのかけらもなく、良心もない。あるのは飽くなき野心と才能のみ。彼女の名前はイヴ・ハリントン。1951年の映画『イヴの総て』の登場人物である。 イヴ(アン・バクスター)はまず大女優マーゴ(ベティ・デイヴィス)の友人...

    [続きを読む](2022.09.14)
  • ミイラが誕生するまで トーキー初期の怪奇映画といえば、まず『魔人ドラキュラ』(1931年)と『フランケンシュタイン』(1931年)を挙げないわけにはいかない。どちらもユニバーサルで製作されたエポックメイキングな傑作で、公開時に大成功を収め、モンスター映画ブームを巻き起こした。 『魔人ドラキュラ』の原作はブラム・ストーカー、『フランケンシュタイン』はシェリー...

    [続きを読む](2018.08.10)
  • 最も多才な映画監督 ハワード・ホークスはハリウッドが生んだ最も多才な映画監督である。代表作と呼ぶべき作品は十指に余るほどある。いわゆる才人監督が手を染めがちなアート志向の実験作を作ることはなく、テーマは明確、ストーリーテリングも明晰、シャープで力強く、思わせぶりなところがない。テンポも抜群に良く、編集に澱みがない。ユーモアを欠かさずリラックスして軽々と撮って...

    [続きを読む](2013.12.06)
  • ハリウッドのはじまり ハリウッド草創期から第一線で活躍した大監督、セシル・B・デミル。スペクタクル史劇の巨匠と呼ばれる彼が手掛けた映画のテーマは実に多彩だ。一例を挙げるだけでも、旧約聖書(『サムソンとデリラ』、『十戒』)、新約聖書(『キング・オブ・キングス』)、ローマ帝国(『暴君ネロ』、『クレオパトラ』)、十字軍(『十字軍』)、カナダ史(『北西騎馬警官隊』)...

    [続きを読む](2012.10.05)
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