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  • 純粋小説 横光利一の小説ほど天才というものを感じさせる作品は少ない。文壇に登場した際の「日輪」と「蠅」、その後の「機械」や「時間」などを読むと、日本語の表現や日本文学の面白さといったものの可能性を押し広げる創意に圧倒される。常人には抱えきれないようなその創意を理性のもとに置き、それまで誰も読んだことのない文学を高い完成度で生み出した横光は、真の意味で天才作家...

    [続きを読む](2018.02.17)
  • 竹内仁の立場 竹内は「リツプスの人格主義に就て ー阿部次郎氏のそれを批評する前にー」の中で、テオドール・リップスが理想とした人格の条件について次のようにまとめている。 まず第一に、「それ(人格)を構成する一々の内容(内面的性質)が悉く強烈を極めたもの」であること。「弱小なる内容を有して秩序整然たるを得る『虫も殺さぬ善人』よりも、高き動機と低き動機とがともに強...

    [続きを読む](2013.09.14)
  • 竹内仁の生涯 竹内仁(たけのうちまさし)は、1898年8月8日、松山に生まれた。評論家の片上伸は14歳上の兄である。1905年5月、6歳の時に母を亡くし、北海道の根室に移住。その後上京して片上家に住み、早稲田中学校を卒業。1916年、仙台の第二高等学校に入学し、竹内家の養子となる。当時から頭脳明晰で知られていた。 1919年、東京帝国大学法学部政治学科に入学...

    [続きを読む](2013.09.07)
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