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  •  子供の時分、坊主めくりで遊んでいた人にとって、蝉丸はなじみのある「坊主」だろう。その歌も覚えやすく、簡単に諳んじることができる。私自身、最初に覚えた短歌は蝉丸のものである。これやこの行くも帰るもわかれては知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸は平安時代の人だが、生没年は不明。謡曲『蝉丸』の中では、醍醐天皇の第四皇子とされている。一方、『今昔物語集』の巻第二十四に収録...

    [続きを読む](2015.04.04)
  •  祖父が謡の先生をしていた関係で、子供の頃、能の世界は私の身近にあった。身近にありながら、積極的に観に行こうとしなかったのは、ひとえに能面が苦手だったからである。その能面に魅力があることを説いたのが母親で、物の見方が少し変わり、長じて日本文学を専攻するようになってから、謡のひとつも嗜んでおこうという気持ちになり、祖父に教わった。現在の私は、能とはほとんど無縁...

    [続きを読む](2014.11.29)
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