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  • 市民の勇気 「ツィヴィールクラージェ」というドイツの言葉がある。市民の(Zivil)勇気(courage)で、Zivilcourage。『飛ぶ教室』(2018年冬号)に掲載された那須田淳氏の「眠りの精とツィヴィールクラージェ」によると、ナチス政権の時代に反ナチの立場で抵抗した「白バラ」の活動などから広まった言葉で、ドイツの子どもの文化や教育の根底を支えている...

    [続きを読む](2020.01.13)
  •  小林秀雄は「批評」(『読売新聞』1964年1月)の中で、「人をけなすのは批評家の持つ一技術ですらなく、批評精神に全く反する精神的態度である、と言へさうだ」と書いた。「けなす」とは、ことさら欠点を取り上げて悪く言うことである。これは批評にも批判にも入らない。ただの悪口である。「ある對象を批判するとは、それを正しく評價する事」なのだ。感情的にけなすことはもちろ...

    [続きを読む](2016.08.06)
  •  眠くても、疲れていても、通勤と退勤の電車の中では読書をすることにしている。本を読まないと、会社と自宅を往復するだけの日常で終わってしまうので、少しでも読んで、ハードで荒んだ現実からは得られないものを吸収しておきたいのだ。2011年の初頭までは比較的時間にゆとりがあったので、帰宅してからもまだ読書をする余力はあったが、会社を移ってからは、家に帰った瞬間に思考...

    [続きを読む](2011.12.31)
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