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  •  ポール・モオランが書いた『夜ひらく』の中の一編「カタロオニュの夜」で、ある心理ゲームが紹介されている。 日曜日の夜、高名な歴史の教授のもとに集まった人々が、新種のゲームを行う。やり方は簡単である。まず、いくつかの項目が記された表に、自分で自分の点数を0点から20点までつける。その後、隣にすわっている人と表を交換し、点数を訂正し合う。項目数は20。美貌、魅力...

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  •  再評価の動きが出始めたのは1970年代のことである。川端康成の死(1972年4月16日)から1年ほど経った1973年3月、中央大学の古俣裕介氏が論文「龍膽寺雄ノート」を発表。その辺りから見直しが進み、1980年代半ばには昭和書院から全集が出た(全集といっても完全なものではなく、いわゆる〈カストリ雑誌〉に書いたものは収録されていない)。 この全集の月報で、若...

    [続きを読む](2011.04.02)
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