文化 CULTURE
  • 人は現在を生きているが、同時に過去にも生きている。その過去が、時折、距離感を失い現在の自分に近寄ってくることがある。何か特別なことが起こって、そういう状態になるのではない。ちょっと目に入った物、会話の中に出てきた言葉などに、記憶や感覚が触発され、過去が存在感を増すのである。現在交わされている会話と、過去の出来事がすぐ隣り合わせになっている梅崎春生の『狂い凧』...

    [続きを読む](2017.10.28)

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