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  • マヌ・チャオ『プロクシマ・エスタシオン・エスペランサ』2001年作品 パリ生まれだから国籍はフランスなのだろうが、両親はスペイン出身で、民族的なアイデンティティで言えばスペイン人? それとて、母はバスク人で父はガリシア人と、ふたつの異なる文化圏の血を引いている。歌詞はスペイン語と英語とフランス語以外にイタリア語、ポルトガル語、アラビア語でも綴り、音楽的にはメ...

    [続きを読む](2016.11.19)
  • ヘヴン17『ペントハウス・アンド・ペイヴメント』1981年作品 いわゆる「タイムレスネス」は、しばしば良質な音楽の条件に挙がる要素だ。しかし「(We Don't Need This)Fascist Groove Thang(こんなファシストのグルーヴはいらない)」と題された名曲が、リリースから35年も経った今もまるで昨日書かれたようなリアリティを醸すという事...

    [続きを読む](2016.10.26)
  • ザ・スペシャルズ『スペシャルズ』1979年作品 先日(2015年5月7日)行われた英国の総選挙は労働党の惨敗という意外な結果に終わり、18年ぶりの保守党単独政権が発足したわけだが、本ファーストを含むザ・スペシャルズの3枚のアルバムがこの選挙を目前にして再発されたのは、偶然ではなかったと思う。人種や国籍、宗教、経済的格差......様々な断層線に沿って裂け目が...

    [続きを読む](2015.05.28)
  • レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』1992年作品 アートというものが時代の産物なのだとしたら、1991年に結成されたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(以下RATM)は、1980年代が産んだバンドということになるのだろう。アメリカの1980年代といえば、レーガン〜ブッシュの共和党政権が続き、一気に保守化。福祉を切り捨てて...

    [続きを読む](2012.12.07)
  • ダムド『地獄に堕ちた野郎ども』1977年作品 1970年代にニューヨークで始まったパンク・ムーヴメントは、まもなくイギリスでも吹き荒れた。その中核を担っていたのは、セックス・ピストルズ、クラッシュ、そしてダムドだった。しかもダムドは1976年の結成以来、無数の活動停止とメンバーチェンジを繰り返しながらも、あらゆる意味でいまだ健在。2001年には『Grave ...

    [続きを読む](2012.03.08)
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