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  • クリス・クリストファーソン『クリストファーソン』1970年作品 2023年7月に亡くなったシネイド・オコナーの数ある追悼記事において、必ず大きなスペースを割いて語られていたのが、1992年10月に起きたあの事件のことだ。場所は、ボブ・ディランのデビュー30周年コンサートが盛大に開催されていた、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン。シネイドもボブに敬意...

    [続きを読む](2023.09.23)
  • ジュリー・クルーズ『フローティング・イントゥ・ザ・ナイト』(1989年作品) 最初にクリアにしておきたいのだが、ジュリー・クルーズの作品を選んだのは、彼女が急逝したからではない。以前から取り上げたいと思っていて、たまたま「じゃあ今月はこれで」と決めた数日後に訃報が届いたのだが、これも縁みたいなものだと受け止めて、1989年発表のファースト・アルバム『Floa...

    [続きを読む](2022.06.20)
  • パティ・スミス『ゴーン・アゲイン』1996年作品 筆者が音楽を聴き始めた時には、パティ・スミスはすでに伝説の人だった。亡くなったわけではなかったけど半ば故人みたいなものーーと言ったら失礼かもしれないが、 1974年のデビューから最初の5年間に4枚のアルバムを発表し(セカンド『ラジオ・エチオピア』以降の3枚はパティ・スミス・グループ名義で)、詩人/ミュージシ...

    [続きを読む](2018.06.29)
  • ギャヴィン・フライデー&ザ・マン・シーザー『ギャヴィン・フライデーの世界』1989年作品 本コラムでも取り上げた名盤『ヨシュア・トゥリー』のリリース30周年を祝して、目下U2はアルバム再現ツアーを敢行している。このツアーのエグゼクティヴ・ディレクター兼バンド・コンサルタントを務めているのが、ほかならぬギャヴィン・フライデー。ボノの幼馴染み/大親友であり、今回...

    [続きを読む](2017.10.22)
  • エヴリシング・バット・ザ・ガール『哀しみ色の街』1996年作品 ボブ・ディランが今から半世紀前のニューポート・フォーク・フェスティバルで、いきなりエレクトリック・ギターをかき鳴らして歌った時、オーディエンスが一斉にブーイングを浴びせた話はあまりにも有名だ。そこまで激しいリアクションは起きなかったし、むしろ、ポジティヴに歓迎されたものだが、1990年代半ばに英...

    [続きを読む](2016.09.19)
  • ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ『マーダー・バラッズ』1996年作品 殺人者の歌、つまりいわゆるマーダー・バラッズを集めたアルバムを思い付いて、躊躇いなく実行に移す男と言えば、この人しかいない。オーストラリアのイメージをドス黒く塗り替える暗黒王子にして、ポストパンク世代では最もトム・ウェイツやボブ・ディランやレナード・コーエンといったレジェンドたち...

    [続きを読む](2015.10.17)
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