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  •  マリア・シェルというと、『居酒屋』(1956年)と『女の一生』(1958年)が有名で、絵に描いたような愛らしい瞳とやさしげな口元が妙に哀感をそそるため、「薄幸の女」のイメージが強いかもしれない。たしかに彼女はそういう役を多く演じた。しかし、『Die Ratten』(1955年)を観れば分かるように、彼女の表情や声のトーンは役によって驚くほど変わるし、凄まじ...

    [続きを読む](2014.10.15)
  •  戦後のイタリアを代表する美人女優、ジーナ・ロロブリジーダ。彼女は美女の多いイタリア女優の中でもひときわ目立つ美貌に恵まれ、スタイルも抜群だ。20歳の時にはミス・イタリアのコンテストで3位に選ばれたこともある。澄まし顔のお飾り的な美人とは異なり、役柄に応じて男勝りのじゃじゃ馬女を演じたり、愛に燃える情熱的な女を演じたりと、感情表現が豊かなところも魅力だ。また...

    [続きを読む](2014.02.20)
  •  モニカ・ヴィッティは1960年代のイタリアを代表する名女優であり、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画を語る上で欠かすことの出来ないミューズである。何かといえばその物憂い存在感や美貌ばかりクローズアップされがちで、真面目に評価されるのはアントニオーニの演出術ばかりだが、これはフェアではない。彼女の表現力や演技力のおかげもあって、アントニオーニの世界が確...

    [続きを読む](2012.11.07)
  •  彼女を本気で好きになってしまったら、きっとただではすまない。いや、間違いなく不幸になる。それでも多分男たちは喜んで己の人生を捧げるだろう。ナスターシャのためならば。 聖女のように清らかな美貌、エキゾチックなムード、野性的な目つき、そして官能的な唇と男を狂わせる肢体――ナスターシャ・キンスキーは男の夢である。と同時に、男を自滅の快楽へと誘い込む危険な天使でも...

    [続きを読む](2011.03.09)
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