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  •  短編「アミコ・テミコ・チミコ」の言葉を借りると、中村文学には「カナリヤのやうに可愛らしくよく囀り、愛らしく見える娘たち」の生態を描いた作品がたくさんある。彼女たちの口調は明るく弾むようで、その仕草は突飛で、愛嬌があり、おてんばで、コミカルだ。かと思えば、したたかで、ちゃっかりもしていて、ちょっと怖いところもある。 「コスモス女學校」では、純情可憐な泣き虫の...

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  •  磯田湖龍斎(いそだ・こりゅうさい)は鈴木春信の影響を強く受けながら、やがて独自の画風を示した絵師として知られている。もっとも、歌麿、北斎、広重のように誰もが知っているわけではなく、研究書と呼べるものはほとんどないし、日本で湖龍斎展が開かれたという話も聞かない。ただ、代表作の「雛形若菜の初模様」シリーズがテレビ番組で取り上げられたこともあり、湖龍斎に関心を持...

    [続きを読む](2014.03.01)
  •  決して不機嫌なのではない。そうかと言って、アンニュイな雰囲気とも微妙に違う何かがそこには......。鑑賞者の視線と交わることのない、うっすらと愁いを帯びたその瞳は、どこか遠くーーいにしえの日々かーーを見つめているようでいて、その実、空(くう)を彷徨っているかのようにも見えてくる。どの絵師の美人画とも質を異にする、独特の雰囲気と存在感。そして孤独感。 橋口...

    [続きを読む](2011.08.20)
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