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  • レパートリーの広さ ピエール・モントゥーについて書かれた文章を読むと、ロシア音楽が得意とか、ドイツ音楽が得意とか、母国フランスの音楽が最も得意とか、いろいろなことが書かれている。そこでいつも思う、「果たしてこの人に得意でない作品があったのだろうか」と。実際のところ、レパートリーが広かったことは、遺された音源が証明している。バッハからメシアンまで、時代にも国籍...

    [続きを読む](2015.07.22)
  • 北極圏の鳥たちとオーケストラの融合 『カントゥス・アルクティクス』は、フィンランドの世界的作曲家、エイノユハニ・ラウタヴァーラの代表作である。作曲されたのは1972年。フィンランドのオウル大学の大学祭のために書かれ、ウルホ・ケッコネン大統領に献呈された。副題は「鳥と管弦楽のための協奏曲」という。 フィンランドといえば誰もがまずシベリウスを思い浮かべるだろうが...

    [続きを読む](2013.11.15)
  • 頭上を舞う、16羽の白鳥 1914年5月から6月にかけて、シベリウスはアメリカを訪問し、大歓迎を受けた。これに気を良くした彼は再度訪米することを考えたが、同年夏、第一次世界大戦が勃発したため断念せざるを得なくなる。おまけに自分の作品を扱っているドイツの出版社から収入が入ってこなくなり、不如意な生活を強いられるようになる。しかし、当時のシベリウスの日記を見てみ...

    [続きを読む](2012.05.09)
  •  カミラ・ウィックス。名盤聴き比べとか名盤ランキングといった類の記事では滅多に目にしない名前である。ヴァイオリニスト人名事典のようなものを開いてみても彼女の名前が抜けていることは珍しくないし、ニューグローヴ世界音楽大事典にも記載がない。お粗末な話である。彼女が弾いたシベリウスのヴァイオリン協奏曲を一度でも聴けば、こんなことは起こらないだろうに。 カミラ・ウィ...

    [続きを読む](2012.04.04)
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