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  • 新たな挑戦 おそらく映画史において、アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』ほど多くの人々によって論じられた作品はほとんど存在しないだろう。この映画は、箝口令が敷かれる中で撮られ、試写会もなく公開された。そして批評家たちの不興を買いつつも、上映開始後の途中入場を禁じた秘密主義が奏功して大ヒットし、大衆に支持された。その大衆によって、批評家以上の熱量で語られ...

    [続きを読む](2018.04.02)
  •  ジュリー・クリスティはジョン・シュレシンジャー監督の『Billy Liar』(1963年)で注目された後、同監督の『ダーリング』(1965年)でオスカーを獲得し、デヴィッド・リーン監督の大作『ドクトル・ジバゴ』(1965年)のラーラ役で大きな成功を収めた。キャリアの初期がここまで華やかなものになると、あとは徐々にパッとしなくなるのが通例だが、彼女の場合、そ...

    [続きを読む](2014.08.14)
  • アラン・ドロンと組んだ3作品 『サムライ』はアラン・ドロンとの初顔合わせ作品で、メルヴィルの最高傑作と評されることもある。主人公は、鳥と心を通わせる無口な殺し屋ジェフ・コステロ。ドロンにうってつけの役だ。この『サムライ』以降、ドロンは単なる二枚目俳優の枠を越えて、渋味のある名優の仲間入りをしたといえる。 これはスーパーマン的な殺し屋の話ではない。ジェフ・コス...

    [続きを読む](2013.09.24)
  • ベッケルとメルヴィル 長編2作目の『恐るべき子供たち』が公開された後、ジャン=ピエール・メルヴィルは映画界から足を洗う決心をした。1950年のことである。当時、メルヴィルは疲れ切り、力尽きていた。そんな彼を再び映画に向かわせたのは、ジャック・ベッケルだった。「......そんな次第で〈シネアック=テルヌ〉のそばのビストロにいて、まさに出ようという時、店の奥か...

    [続きを読む](2013.09.21)
  • 遺作にして最高傑作と評される『穴』 ジャック・ベッケルは第二次世界大戦中の1942年に監督デビューし、ヌーヴェルヴァーグ真っ只中の1960年に53歳で亡くなった。18年の間に発表したのは13作品。そのほとんどが傑作として評価され、多彩な作風でゴダールやトリュフォーなど若き映像作家たちに刺激を与えた。実際のところ、彼の代表作をひとつに絞ることは不可能に等しい。...

    [続きを読む](2013.07.29)
  •  ジャン・ヴィゴが29年の短い生涯で撮った映画はわずか4作。全部の長さを合わせても160分に満たない。保存状態も良いとはいえず、フィルムにはキズがたくさんある。にもかかわらず、ヴィゴは今なお映画ファンの間で熱い談義の対象であり続けてきた。フランソワ・トリュフォーをはじめ、その作品から創作の啓示を受けた映画人も多い。一体ヴィゴの何がここまで人を夢中にさせるのか...

    [続きを読む](2011.04.16)
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