音楽 POP/ROCK

名曲の真実

歌詞から読み解く名曲物語

普段なにげなく耳にしている洋楽は一体どんなことを歌っているのだろう。
なじみのある曲ほど私たちは歌声や旋律の美しさ、親しみやすさにばかり惹かれ、
歌詞を知らないままにしてしまいがち。
そのせいで、名曲についてとんでもない誤解をしている人もいる。
ただ、今は歌詞カードを見ても、意味を取り違えた誤訳があったり、
文法的にも混乱していたり、となかなかしっくりこないものが多い。
ここではそんな誤解や誤訳の埃をきれいに取り払い、名曲の真の姿に迫りたい。

監修/執筆
泉山真奈美 MANAMI IZUMIYAMA
1963年青森県生まれ。訳詞家、翻訳家、音楽ライター。CDの訳詞・解説、音楽誌や語学誌での執筆、辞書の編纂などを手がける(近著『アフリカン・アメリカン スラング辞典〈改訂版〉』)。翻訳学校フェロー・アカデミーの通信講座マスターコース及び通学講座の講師。

  • 「枯葉によせて」の原題は「プレヴェールの歌(La Chanson de Prévert)」。セルジュ・ゲンズブールが1960年頃に作詞作曲したもので、もともとはゲンズブール自身とミシェル・アルノーが歌っていた。当時のゲンズブールはまだフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」も「アニーとボンボン」も書いておらず、「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」を

    [続きを読む](2016.03.12)