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  • ダヴス『ロスト・ソウルズ(失われた魂)』2000年作品 重く垂れこめた雲のようなメランコリーと、ダンスフロアの享楽。マンチェスターという町から発信される音楽のある意味で対照的なふたつの特徴を、図らずもクロスオーバーして見せたバンド......と言えば、誰しもジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーを思い浮かべるに違いない。が、本稿の主人公は彼らではなく、ダン...

    [続きを読む](2020.07.14)
  • バズコックス『ラヴ・バイツ』1978年作品 2018年12月6日、ザ・フォールのマーク・E・スミスに続いて、マンチェスターの詩人がもうひとり逝ってしまった。心臓発作で亡くなったバズコックスのフロントマン、ピート・シェリー(享年63歳)の本名はピーター・マクニーシュ。詩人のパーシー・シェリーから名前を拝借したのだと長年思い込んでいたのだが、追悼記事を幾つか読ん...

    [続きを読む](2018.12.28)
  • ザ・ジャム『サウンド・アフェクツ』1980年作品 ポール・ウェラーはうしろを振り返りたがらない人だ。それどころか、やりたいことがあり過ぎて創作のスピードが追い付かないことに、常に焦りを感じているようなアーティストだ。思えば最初のバンド、ザ・ジャムのデビュー作『イン・ザ・シティ』が登場した1977年から、これまで約40年間に実に計22枚のアルバムを制作。続々新...

    [続きを読む](2015.09.18)
  • ニュー・オーダー『ロウ・ライフ』1985年作品 ずっとニュー・オーダーを取り上げたかった。偉大なバンドであることはもちろん、個人的にも大好きなので。にもかかわらずこんなに時間がかかったのは、ぶっちゃけ、「決定的な名盤」とされている作品がないからなのかもしれない。しかも彼らの場合、前身のジョイ・ディヴィジョン時代からシングルとアルバムを分けて捉えており、初期の...

    [続きを読む](2015.06.19)
  • ジョイ・ディヴィジョン『クローサー』1980年作品 圧倒的な孤独。圧倒的な絶望と哀しみ。そしてどこまでも深く冷たい闇。それがこんなにも美しく響く。『クローサー』を聴くのは、落ちるだけ落ちたい時だ、という人は少なくない。「いま抱えているこの1日より先を覗いてみたが、そこにあるのは〈無〉だけ」と、「24アワーズ」でイアン・カーティスが呻くように歌う時、彼の心には...

    [続きを読む](2012.02.16)
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