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  • 一梃のヴァイオリンのために クラシック音楽の世界では、これまでに多くの天才たちが先人に学びながら驚異に満ちた作品を創造してきた。それは音の革命の歴史である。無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータも、作曲当時は聴き手に大きな衝撃を与えたことだろう。使用される楽器は一挺のヴァイオリン、つまり4本の弦と1本の弓のみ。しかし、そうとは思えないほど多彩で豊か...

    [続きを読む](2020.05.06)
  • ヴァイオリンが持つ美の力 ヨハネス・ブラームスがヴァイオリン協奏曲を作曲していたとき、名ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムが助言を与えていたことはよく知られている。1879年1月、ブラームス自身の指揮で行われた初演でも、独奏を務めたのはヨアヒムである。このヴァイオリニストはマックス・ブルッフとも親交があり、ブラームスより10年ほど前、ヴァイオリン協奏曲第1...

    [続きを読む](2016.09.24)
  • 美と歪み プロコフィエフは若い頃、斬新な作風で賛否両論を巻き起こし、注目を集めていた。ヴァイオリン協奏曲第1番は、そんな彼が青春期の最後に完成させた傑作である。作曲時期は1915年から1917年。初演は1917年11月に予定されていたが、ロシア革命のために流れてしまい、6年後の1923年10月18日、パリで行われた。指揮はセルゲイ・クーセヴィツキー、ソリスト...

    [続きを読む](2012.04.26)
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