タグ「ダリオ・アルジェント」が付けられているもの

  • 男は破滅へ一直線 ジョーン・ベネットといえば男の人生を狂わせる運命の女、ファム・ファタールである。その大きな瞳は清純で優しそうだが、どこか頼りなげだ。それを見た男は、女のために何かしてあげたいと思うだろう。すると、たちまち彼女の眼差しは妖艶さを帯びて男の心を掴み、手玉に取ってしまう。そうなったら男は破滅へ一直線だ。 危険なファム・ファタールが登場するのは、『...

    [続きを読む](2022.04.12)
  • 本格的なスプラッター映画 マリオ・バーヴァが監督・脚本・撮影を務めた本格的なスプラッター映画である。1971年に公開され、多くのフォロワーを生んだこの先駆的作品は、残酷描写と映像美にあふれているだけでなく、ストーリーが巧みに構築されていることもあって、一個の作品として繰り返し鑑賞するにたえるクオリティを持っている。一人の殺人鬼が恐怖をもたらす展開ではなく、殺...

    [続きを読む](2020.12.22)
  • 伏せてあるカードを表に 「決してひとりでは見ないでください」のキャッチコピーで知られる『サスペリア』(1977年)は、人工美に徹した映像作品であり、音楽が鳴りまくり、往年のハリウッド・スターが出演しているにもかかわらず、私にとって魅力的なホラーであり続けている。にもかかわらずと書いたのは、過剰な演出、にぎやかな音楽、そして知名度の高い人気俳優は、ホラーではし...

    [続きを読む](2019.04.27)
  • 「ジャッロ」の代表作 マリオ・バーヴァはイタリア・ホラー映画界の巨匠として絶大な影響力を誇った人である。ダリオ・アルジェント、ジョン・カーペンター、ティム・バートンといった人たちの作品も、バーヴァから受けた影響を抜きにして語ることはできない。フェデリコ・フェリーニですら怪奇映画を撮る際は、バーヴァの作品からアイディアを拝借していた。 バーヴァの名を世に知らし...

    [続きを読む](2018.09.08)
  •  『暗闇にベルが鳴る』は1974年に公開されたカナダの作品で、原題は『Black Christmas』。クリスマスに女子寮で起こる陰惨な連続殺人を描いたスラッシャーものだ。今でもクリスマスにはこの映画を観るというファンが少なからずいるらしい。主演はオリヴィア・ハッセー。ほかにマーゴット・キダー、アンドレア・マーティン、キア・デュリア、ジョン・サクソンなどが出...

    [続きを読む](2016.05.05)
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