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  • グウェン・ステファニー『ラヴ.エンジェル.ミュージック.ベイビー.』2004年作品 ノー・ダウトのキャリア最大のヒット・シングル「ドント・スピーク」(1996年)は、シンガーのグウェン・ステファニーとベースのトニー・カナルというバンド内カップルの別れを題材にした、悲しいバラードである。なのに、ミュージック・ビデオに描かれていたのは面白いことに、別のブレイクア...

    [続きを読む](2021.12.22)
  • ダヴス『ロスト・ソウルズ(失われた魂)』2000年作品 重く垂れこめた雲のようなメランコリーと、ダンスフロアの享楽。マンチェスターという町から発信される音楽のある意味で対照的なふたつの特徴を、図らずもクロスオーバーして見せたバンド......と言えば、誰しもジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーを思い浮かべるに違いない。が、本稿の主人公は彼らではなく、ダン...

    [続きを読む](2020.07.14)
  • ニュー・オーダー『ロウ・ライフ』1985年作品 ずっとニュー・オーダーを取り上げたかった。偉大なバンドであることはもちろん、個人的にも大好きなので。にもかかわらずこんなに時間がかかったのは、ぶっちゃけ、「決定的な名盤」とされている作品がないからなのかもしれない。しかも彼らの場合、前身のジョイ・ディヴィジョン時代からシングルとアルバムを分けて捉えており、初期の...

    [続きを読む](2015.06.19)
  • 『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角オリジナル・サウンドトラック』1986年作品 1980年代の米国に第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンをもたらした要因としてよく挙げられているのは、ご存知、1981年に開局したMTV。米国勢とはひと味異なる、ヴィジュアル・コンシャスな英国のニュー・ウェイヴ・アーティストたちが、MTV経由で幅広くその魅力をアピールでき...

    [続きを読む](2014.12.25)
  • エレクトロニック『エレクトロニック』1991年作品 2013年のサマーソニック・フェスティバルで、50代突入を目前に本格的なソロ活動を始めた元ザ・スミスのジョニー・マーと、ペット・ショップ・ボーイズが、数時間の差で隣り合うステージに立つと知って、淡い希望を抱いた人が少なからずいたんじゃないかと思う。ジョニーが同年のツアーで毎公演プレイしていたエレクトロニック...

    [続きを読む](2014.10.30)
  • ペット・ショップ・ボーイズ『哀しみの天使』1987年作品 12枚目にあたる傑作ニュー・アルバム『エレクトリック』を携えて、2013年のサマーソニック・フェスティバルに出演したペット・ショップ・ボーイズ。ニール・テナント&クリス・ロウのコンビは、ロンドン五輪閉会式の演出を手掛けたエス・デヴリンを今回のツアーのクリエイティヴ・ディレクターに起用し、相変わらず斬新...

    [続きを読む](2013.09.03)
  • ジョイ・ディヴィジョン『クローサー』1980年作品 圧倒的な孤独。圧倒的な絶望と哀しみ。そしてどこまでも深く冷たい闇。それがこんなにも美しく響く。『クローサー』を聴くのは、落ちるだけ落ちたい時だ、という人は少なくない。「いま抱えているこの1日より先を覗いてみたが、そこにあるのは〈無〉だけ」と、「24アワーズ」でイアン・カーティスが呻くように歌う時、彼の心には...

    [続きを読む](2012.02.16)
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