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  • 「皇帝」と呼ばれる協奏曲 ベートーヴェンが完成させた最後の協奏曲である。作曲年は1809年。いわゆる「傑作の森」の時期に書かれた大作で、「皇帝」の異名にふさわしいスケールと風格を備えているが、これは作曲家自身による命名ではなく、出版人のJ.B.クラマーによるものである。作品はルドルフ大公に献呈された。 1809年といえば、ウィーンがフランス軍に占領されていた...

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  • 難易度の高さだけでなく グレン・プラスキンの『ホロヴィッツ』に、この作品に関する興味深いエピソードが載っている。それによると、ウラディミール・ホロヴィッツは20代の頃、セルゲイ・ラフマニノフのことを「若い私にとっての音楽の神様」と呼び、渡米時に会う機会を得たいと熱望していたという。一方、ラフマニノフもホロヴィッツの噂を聞き、興味を示していた。そして、1928...

    [続きを読む](2016.02.02)
  • 幻想的な超絶技巧曲 モーリス・ラヴェルの『夜のガスパール』は、1908年に作曲され、1909年1月9日に初演された。作曲当初、ラヴェルが意識していたのは、難曲として知られるバラキレフの東洋的幻想曲「イスラメイ」で、これよりも難しいピアノ曲を書くと宣言し、実行に移した。 副題に「アロイジウス・ベルトランの散文詩によるピアノのための3つの詩」とあるように、インス...

    [続きを読む](2014.03.15)
  •  アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは、同じ作品を徹底的に繰り返し練習し、表現の細かい部分まで磨き上げ、精巧無比な技術と強靭な理性をもって感情の抑揚を統御し、コンサートや録音に臨んでいた。1971年にドイツ・グラモフォンと契約してからの一連の録音は、まさにそんなミケランジェリの美学の結晶といえる。そこには一回性の感情表現はなく、完璧なアーティキュレー...

    [続きを読む](2013.10.04)
  •  ワルター・ギーゼキングの「皇帝」といえば、ヘルベルト・フォン・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団と組んだ録音が有名である。昔から名演として知られているので、聴いたことがある人も多いだろう。アルチェオ・ガリエラ/フィルハーモニア管弦楽団との録音もあるが、こちらはカラヤン盤に比べると薄味すぎて物足りない。そこが自己主張の強いベートーヴェンらしくなくてかえって良...

    [続きを読む](2011.04.13)
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