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  • クレール・ダスタ「枯葉によせて」(1981年) 「枯葉によせて」の原題は「プレヴェールの歌(La Chanson de Prévert)」。セルジュ・ゲンズブールが1960年頃に作詞作曲したもので、もともとはゲンズブール自身とミシェル・アルノーが歌っていた。当時のゲンズブールはまだフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」も「アニーとボンボン」も書いておらず...

    [続きを読む](2016.03.12)
  •  ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『アンリエットの巴里祭』(1952年)に忘れられないシーンがある。誕生日の7月14日、洋服店に勤めているアンリエットは、恋人で報道カメラマンのロベールと会えるのを楽しみにしている。しかし、ロベールはデートにやって来て早々、「社長に呼ばれた」と言い、アンリエットを置き去りにする。社長のことは口実で、本当はサーカス団の花形リタに...

    [続きを読む](2015.03.13)
  • 扉 アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの作品では、扉や門が凶兆を告げるシンボルとして用いられる。それは、単独でメガフォンを取った初の長編映画(それまでは共同監督で長編を数本撮っていた)『犯人は二十一番街に住む』(1942年)から一貫している。この映画は酒場のドアが開くカットで始まり、その後、殺人事件が次から次へと起こる。次作『密告』(1943年)では、墓地の門が...

    [続きを読む](2015.02.19)
  •  ミレーヌ・ドモンジョは、そのキュートなマスクとフォトジェニックなスタイル、そして確かな演技力で人気を集めたフランス女優である。彼女のプロフィールには、必ずといっていいほど「ブリジット・バルドーのライバルだった」とか「バルドーに追いつくことはできなかった」という意味のことが書かれている。しかし、ドモンジョとバルドーではそもそもファンが求めていたものは違ってい...

    [続きを読む](2012.11.22)
  •  世の中には、目が合っただけで男の心を乱し、「俺に気があるんじゃないのか」と思わせてしまう女がいる。アルヌールは、まさにそういう女優である。しかも、それをスクリーン越しにやってしまうのである。 ツンと澄ました感じがなく、ド迫力ボディのグラマーでもなく、「わたしは金のかかる女です」と言わんばかりのセレブなムードを漂わせてもいない。親しみやすいけれど少し陰があり...

    [続きを読む](2011.03.19)
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