映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • ヴァンパイア映画史上最初の傑作は、著作権の禁を犯した天才監督の手によって生まれた。『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922年)の原作は、ブラム・ストーカーのベストセラー小説『ドラキュラ』である。ドイツの監督フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウは、その映画権を得ようとして断られると、ドラキュラ伯爵をオルロック伯爵、タイトルを

    [続きを読む](2018.12.11)
  • 『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』(1970年)が製作されるきっかけとなったのは、山本迪夫監督がデビュー作『野獣の復活』の完成パーティーで口にした、「死ぬまでに一本だけ、人が悲鳴を上げるような映画を作りたい」という一言だったらしい。それを聞いた東宝のプロデューサー田中文雄はすぐにこの映画を企画した。田中はのちに作家としてホラー小説を書い

    [続きを読む](2018.12.03)
  • 例えば1960年が『サイコ』、『血を吸うカメラ』、『血ぬられた墓標』の公開年であったように、ホラー映画史には節目と言える年がある。1968年もまさにその節目にあたり、『ローズマリーの赤ちゃん』と『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が公開された。前者がオカルト映画ブーム、後者がゾンビ映画ブームの隆盛に一役も二役も買ったことは今さら言うまでもない。

    [続きを読む](2018.10.04)
  • 怪猫ものは日本の怪談映画の王道である。かつては一年のうちに何作も製作され、『四谷怪談』、『牡丹燈籠』、『皿屋敷』をはるかに超える数の作品が公開されていた。元ネタは、化け猫にまつわる伝説。話の内容や舞台設定にはいくつかバリエーションがあるが、最も有名なのは、佐賀藩の鍋島家に起こった化け猫騒動だろう。

    [続きを読む](2018.09.27)
  • マリオ・バーヴァはイタリア・ホラー映画界の巨匠として絶大な影響力を誇った人である。ダリオ・アルジェント、ジョン・カーペンター、ティム・バートンといった人たちの作品も、バーヴァから受けた影響を抜きにして語ることはできない。フェデリコ・フェリーニですら怪奇映画を撮る際は、バーヴァの作品からアイディアを拝借していた。バーヴァの名を世に知らしめたのは、1960年に公...

    [続きを読む](2018.09.08)