映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • デボラ・カーの熱心なファンとして知られた作家に三島由紀夫がいる。『クォ・ヴァディス』を「無味乾燥な見世物」と酷評した彼は、『地上より永遠に』でこの女優の魅力を発見した。「上官との姦通事件をとりあげているのは、いかにもアメリカらしい率直さで、好感がもてるが、上官の妻になるデボラ・カーはすばらしい。雨の日の最初の男との逢瀬は、不感症的魅力の満溢した女を見せる。こ...

    [続きを読む](2012.01.26)
  • デボラ・カーに関する記事を読むと、必ずといっていいほど書かれていることがある。まずオスカーに6回もノミネートされながら一度も受賞しなかったこと。これは事実なので、情報として書かざるを得ない。ただ、その後にこう続く。「端正な美貌とエレガントな雰囲気が演技の幅を狭めていた」ーーこれではオスカーを獲れなかったのは彼女に欠陥があったからだ、と思われかねない。もしかす...

    [続きを読む](2012.01.24)
  • サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事、通称〈ダーティハリー〉を描いたシリーズ第1作『ダーティハリー』(1971年)。クリント・イーストウッドは、本作によって世界的なスターとなった。TV映画『ローハイド』(1959〜1966年)への出演、セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタン作品によってある程度の成功を収めていたとはいえ、60年代末頃のイーストウ...

    [続きを読む](2012.01.04)