映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • シドニー・ルメットの代表作というと、大半の人は『十二人の怒れる男』を挙げるだろう。アル・パチーノが好きな人なら『狼たちの午後』や『セルピコ』を選ぶかもしれない。いずれも硬派な社会派作品として知られ、評価も高い。ただ、身も蓋もないことを書くようだが、私自身はこの監督に何の思い入れもない。社会派と言われているわりにはシャープさが足りないし、そこまで社会の深層に踏...

    [続きを読む](2011.04.30)
  • いかにも隙のない絶対的な美人の前では、男は往々にして無力になるものだ。口説きの対象というよりは憧れ、崇拝の対象。映画で観るグレタ・ガルボは、まさにそんなイメージの女だった。マスコミを徹底的に遠ざけ、私生活を明かさなかったことも、彼女の神秘性を高めるのに一役買っていた。1905年9月18日、スウェーデン生まれ。本名グレタ・ロヴィーサ・グスタフソン。映画に初めて...

    [続きを読む](2011.04.20)
  • 声が聞こえないなんて、と不満を漏らす人もいるだろうが、顔の表情、体の動作、仕草、字幕、伴奏で全てを表現するサイレント映画は、意外なほど雄弁である。声を媒介としない分、登場人物の心情がそのまま画面から迫り伝わってくる。そして絵画でも見ているかのように想像力が刺激される。1920年代を〈映画の黄金時代〉と呼ぶ人がいるのも、いまだに先鋭的な作品でサイレント的手法が...

    [続きを読む](2011.04.10)