文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • ムード音楽は、マントヴァーニの「シャルメーヌ」が発売された1950年代に人気を得て、パーシー・フェイスの「夏の日の恋」が爆発的にヒットした1960年頃から各国で大衆化し、1980年代まで量産された。はかないブームのようにみなす人もいるが、これは数十年も続いた音楽スタイルであり、一過性の流行現象として扱うべきではない。多くのムード音楽には原曲がある。それに魅惑...

    [続きを読む](2017.01.28)
  • 2016年のモーニング娘。’16は、例年に比べてシングルのリリースが少なく、オリジナル・アルバムも出さなかったが、その一方で、コンサートの内容が驚くほど魅力的だったり、新メンバーが発表されたりと、結成20年を迎える前にポジティヴな変化を感じさせる出来事がいくつかあった。それらのことについて、まとめて書いておきたいと思う。2016年11月23日に発売された62...

    [続きを読む](2016.12.24)
  • 木下勝俊は木下家定の子で、小早川秀秋は異母弟にあたる。家定の妹は、豊臣秀吉の正室である北政所。勝俊は当然のように秀吉に仕え、二十代半ばで若狭小浜の城主になった。秀吉に「花歌五十首」と言われたときは一晩で詠み上げるほどの才気をみせたが、歌才には恵まれていても、武将として高い志を抱いていた節はない。秀吉の没後、天下分け目の戦いが近づく中、

    [続きを読む](2016.12.03)
  • 今月会社を辞めた。私が担当していたフリーペーパーでは、ハロー!プロジェクトの連載やKEYTALKの連載のページを作ったり、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で巻頭記事を組んだりと、個人的にやりたかったこともいくつかできた。急遽企画したハロプロの新しい連載を最後まで見届けられないのは心残りだが、自分がしてきた仕事そのものには何の悔いもない。

    [続きを読む](2016.10.29)
  • ウィリアム・シェイクスピアの「ロマンス劇」は、上演史などを手がかりに、1608年から1611年頃にかけて書かれたとみられている。その4作、『ペリクリーズ』『シンベリン』『冬物語』『テンペスト』には作品の傾向として似通った部分が多く、その点からも、一定の期間内に着手されたと考えるのは不自然ではない。主な共通項を列挙しておくと、まず4作品とも夫婦や親子が離ればな...

    [続きを読む](2016.09.10)