文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • 新左翼に大きな影響を与えた哲学者、ヘルベルト・マルクーゼの代表的著作に『エロス的文明』がある。これは1955年に出版され、ベストセラーになり、3年後には邦訳も出た。三島由紀夫は1959年1月に季刊誌『声』でこれを取り上げて痛烈に批判し、その思想を「非歴史的な途方もない、天体望遠鏡のやうな客観性」と皮肉っている。抑圧からの解放、反体制を唱える人はいつの時代にも...

    [続きを読む](2012.10.20)
  • 磯田光一の最初の評論集『殉教の美学』は、単に情熱的な作家論というにとどまらず、示唆に富んだ戦後論であり、日本人論である。初めてこれを読む人は、その鋭く殺気立った論調に当惑し、「ここまで断定的に書いていいのか」と思うかもしれない。しかし、底流には豊かな知性が広がっていて、戦後の日本人の思考を読み解く上で非常に興味深いキーワードが随所にちりばめられている。磯田光...

    [続きを読む](2012.10.13)
  • 外での仕事を1本終え、仕事場に戻るや否やパソコンに向かい、2本の原稿を書き上げて、最早ヘトヘト。時計を見たら、24時23分。さて寝るか……と言いたいところなのに、明日の午前中が締め切りのこの原稿を書かねばならない。なんという悪夢! 明日は朝からスケジュールがギッシリ詰まっているので、原稿を書いている時間なんてないのだ……という、まさしく追い詰められている現在...

    [続きを読む](2012.10.06)