文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • 月刊『Gun』の国際出版が2011年12月に事業を停止した。雑誌は同年11月号を以て休刊していたので、ある程度予想はしていたが、ショックであった。特に現在30代後半〜50歳前後の男性にとっては、寂しいニュースだったのではないかと思う。月刊『Gun』は銃器に関する専門誌だが、この年代であればマニアでなくても一度や二度は読んだことがあるはずなのだ。子供時代の彼ら...

    [続きを読む](2012.01.28)
  • 1968年12月10日に起きた三億円事件をモチーフとして制作され、1975年に放送されたTVドラマ『悪魔のようなあいつ』。演出・プロデュースを久世光彦が手掛け、脚本は長谷川和彦、主演は沢田研二。原作コミックは原作・阿久悠、作画・上村一夫。藤竜也、荒木一郎、若山富三郎、細川俊之、篠ひろ子らが出演。作詞・阿久悠、作曲・大野克夫の主題歌「時の過ぎゆくままに」が大ヒ...

    [続きを読む](2012.01.21)
  • デュ・モーリアのファンの間で神品と評されている「モンテ・ヴェリタ」(1952年、『林檎の木』収録)も、2人の男とファム・ファタールの話である。主人公「わたし」の親友で登山仲間のヴィクターが、不思議な魅力を持つ女性アンナと結婚する。登山に興味を持ったアンナは、ある日、ヴィクターを置き去りにしてモンテ・ヴェリタの山へ向かい、それきり戻ってこなくなる。村人たちの話...

    [続きを読む](2012.01.14)
  • ダフネ・デュ・モーリアの最高傑作は何かと問われたら、大半の人は『レベッカ』と答えるに違いない。そのきめ細やかな心理描写と緻密な構成の向こう側に広がるゴシック・ロマンのムードに魅了されない読者は、ほとんどいないだろう。また、この作品は様々な角度から読み解くことが可能であり、そこもまた魅力の一つとなっている。私なら、一度目は普通に読み、二度目は物語の語り手の主観...

    [続きを読む](2012.01.07)