文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • 眠くても、疲れていても、通勤と退勤の電車の中では読書をすることにしている。本を読まないと、会社と自宅を往復するだけの日常で終わってしまうので、少しでも読んで、ハードで荒んだ現実からは得られないものを吸収しておきたいのだ。2011年の初頭までは比較的時間にゆとりがあったので、帰宅してからもまだ読書をする余力はあったが、会社を移ってからは、家に帰った瞬間に思考力...

    [続きを読む](2011.12.31)
  • だいぶ前の話にはなるが、2010年の5月30日に放送された音楽番組『MUSIC JAPAN』は、女性アイドルグループ特集であった。独特なコンセプトを打ち出しているグループが多く、「女性アイドルシーンは面白いことになっているのだな」と感心しつつ、僕はのんびりと過ごしていた。しかし……彼女たちが現れた瞬間に「すげえ!」と、一気に背筋が伸びたのだ。「彼女たち」とは...

    [続きを読む](2011.12.24)
  • ルポルタージュの開祖とも言われる松原岩五郎の作品は、『最暗黒之東京』以外、ほとんど忘れられている。小説を書いていたこともあまり知られていない。しかし明治時代に松原が小説の分野で果たした役割は決して小さなものではなかった。彼はどんな文学観を持ち、自国の文学や海外の文学をどう摂取し、どのような作品を残したのだろうか。まずは明治24年(1891年)5月16日に『国...

    [続きを読む](2011.12.17)
  • 帝国劇場で『ダンス・オブ・ヴァンパイア』を観た。高橋愛がモーニング娘。を卒業後、初めて踏む舞台である。ソロになってから初の舞台が帝国劇場で、演目が人気ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』、しかも帝劇開場100周年記念公演というのはかなり恵まれていると言える。一人の女優として、どんな歌、演技で魅せてくれるのだろうか。私は初日に行くことにした。

    [続きを読む](2011.12.10)
  • 僕は決して美食家ではない。有名なお店の名前を人一倍知っているわけではないし、グルメ情報をこまめに調べる程の根気はない。しかし、そんな僕が深く愛して止まず、その言葉を発するだけで幸せが口いっぱいに広がるような恍惚を覚えるのが新宿中村屋のインドカリーだ。新宿中村屋、通称中村屋の存在を知ったのは、小学校5、6年の頃。当時読んだ北杜夫の小説『高みの見物』の中に出てき...

    [続きを読む](2011.12.03)