文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • 生田長江は大正時代に活躍した評論家であり、女性による文芸誌『青鞜』の企画者である。翻訳家としても有名で、彼の訳したニーチェ全集が日本の思想界に及ぼした影響は計り知れない。ダヌンツィオの『死の勝利』を訳し、若者たちを熱狂させたのも長江である。ダンテの『神曲』、ツルゲーネフの『猟人日記』、フローベール『サラムボオ』なども訳している。ほとんどは英語からの重訳で、誤...

    [続きを読む](2011.11.26)
  • 劇団「夢の遊眠社」を通じて萩尾望都のことを知った。萩尾望都と野田秀樹が共同で戯曲を手掛けた舞台『半神』を高校2年の頃に観に行ったのだ。興味を持った僕は早速、学校の近所の本屋で萩尾望都の作品を何冊か買った。『半神』『ウは宇宙船のウ』『モザイク・ラセン』だったと思う。オリジナル作品の他、レイ・ブラッドベリのSF小説を原作としたものも収録されていて、僕は夢中になっ...

    [続きを読む](2011.11.19)
  • 子供の頃から本を読むのが好きだった。国内外の児童文学、ポプラ社から出ていた推理小説のシリーズなど、当時の子供にとっての定番を専ら読んでいたのだが、そんな中にふとしたはずみで紛れ込んだのが北杜夫の作品群であった。出会ったのは小学校4年の時。国語の問題集の中に北杜夫が初めて手掛けた児童文学『船乗りクプクプの冒険』が出てきたのだ。もっともらしい教訓、メッセージを読...

    [続きを読む](2011.11.12)
  • 1993年の6月頃、洋楽から邦楽まで、雑多なジャンルが適当に詰め込まれたカセットテープを友人から貰った。その中で特に僕に衝撃を喰らわしたのは、COALTAR OF THE DEEPERS(以下、ディーパーズとする)という何やら得体のしれない名前のバンドの「My Speedy Sarah」だった。第一印象は「マイ・ブラッディ・ヴァレンタインがスラッシュメタルを...

    [続きを読む](2011.11.05)