音楽 CLASSIC
  • マリア・ユーディナはスターリンお気に入りのピアニストだった。彼女が録音したモーツァルトのピアノ協奏曲第23番は、スターリンの求めに応じて演奏されたものである。ただ、ユーディナは舌禍の多い人で、幾度となく当局とやり合っているような女傑だった。スターリンに対しても批判的な言動を繰り返していた。レコードの謝礼を受け取る時、彼女は礼状にこう書いたという。

    [続きを読む](2011.12.27)
  • 最初の数秒で聴き手に一生忘れられないような衝撃を与える音楽がある。私にとってそういう作品を現代音楽の中から挙げるなら、まずジョージ・クラムの『ブラック・エンジェルズ』に指を屈する。あの出だしを初めて聴いた(というか、食らった)時、目の前できらめくナイフが飛び交っているような錯覚に襲われ、頭がくらくらした。今聴いても衝撃度はさほど変わらない。つくづくショッキン...

    [続きを読む](2011.12.19)
  • こんな曲を書く人間が、本当にこの世に生きていたのだろうか。モーツァルトの音楽を聴いて、そういう感慨にとらわれたことのある人はたくさんいると思う。そこまで感じさせる異常な美しさ、深さといったものが、たしかに彼が遺したいくつかの作品にはある。さらに、モーツァルトの場合、遺された手紙や関係者の証言から推察できる人物像にとらえどころがなく、おまけに死因が曖昧だったり...

    [続きを読む](2011.12.06)

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