音楽 CLASSIC
  • プロコフィエフは若い頃、斬新な作風で賛否両論を巻き起こし、注目を集めていた。ヴァイオリン協奏曲第1番は、そんな彼が青春期の最後に完成させた傑作である。作曲時期は1915年から1917年。初演は1917年11月に予定されていたが、ロシア革命のために流れてしまい、6年後の1923年10月18日、パリで行われた。指揮はセルゲイ・クーセヴィツキー、ソリストはマルセル...

    [続きを読む](2012.04.26)
  • アルンシュタットの教会オルガニストだった20歳のJ.S.バッハは、「自分の芸術に関係のある様々なことを学ぶために」4週間の休暇を得て、北ドイツのリューベックへ向かった。そこで老ブクステフーデの作品と演奏に感銘を受けたバッハは、無断で休暇を延長し、最終的に4ヶ月間も滞在していたという。この有名な逸話はバッハのプロフィールに必ず出てくるものだが、彼が憧れたブクス...

    [続きを読む](2012.04.14)
  • カミラ・ウィックス。名盤聴き比べとか名盤ランキングといった類の記事では滅多に目にしない名前である。ヴァイオリニスト人名事典のようなものを開いてみても彼女の名前が抜けていることは珍しくないし、ニューグローヴ世界音楽大事典にも記載がない。お粗末な話である。彼女が弾いたシベリウスのヴァイオリン協奏曲を一度でも聴けば、こんなことは起こらないだろうに。

    [続きを読む](2012.04.04)

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