音楽 CLASSIC
  • 1897年3月に初演された交響曲第1番が大失敗に終わった後、ラフマニノフが強度の神経衰弱に襲われ、スランプに陥ったことはよく知られている。作曲への自信を失い、創作意欲も失った彼は、様々な治療法を試してみたものの、結局、何の効果も得られなかった。転機が訪れたのは1900年。友人のすすめでニコライ・ダーリ博士の暗示療法を受けたラフマニノフは、創作意欲を取り戻し、...

    [続きを読む](2013.05.22)
  • ジノ・フランチェスカッティのヴァイオリンは聴く者を幸福な気分にさせる。その音は豊潤で、艶やかで、屈託がない。深刻ぶったところもない。心地よさを伴いながら耳の中にすべりこみ、鼓膜に浸透し、全身に行き渡る。深みが足りないとか、精神性に欠けるという人もいるが、根が明るく解放感に満ちたヴァイオリンにそんなものを求めるのは野暮というものである。1902年8月9日、フラ...

    [続きを読む](2013.05.14)
  • ディアベリの主題による33の変奏曲、略して『ディアベリ変奏曲』は、1823年に出版されたピアノ作品で、J.S.バッハの『ゴールドベルク変奏曲』と共に、変奏曲史上の最高傑作といわれている。原題は〈33 Veränderungen über einen Walzer von A.Diabelli〉。意図的に〈Veränderungen〉という言葉が遣われているの...

    [続きを読む](2013.05.01)