映画 MOVIE
  • フランク・キャプラはアメリカの良心を描き続けた監督といわれる。その楽天的なヒューマニズム、堂々と謳われる正義に、希望や勇気をもらった人は多いことだろう。キャプラの映画では物欲にまみれた金持ちは否定され、貧しい人々の方が心豊かな存在として描かれる。どんな巨悪も小さな正義の前で敗北する。しかし、それが絵空事にしか見えなくなった時、人はキャプラ作品を「卒業」する。

    [続きを読む](2012.02.17)
  • 大真面目に環境汚染を告発したエンターテイメント大作である。これを「名画」と呼ぶことには躊躇を覚えるが、当時、ここまで大々的かつ直接的に環境問題を取り上げた作品はほとんどなかったのではないか。ただし、後に述べる理由により、今ではなかなか観ることができない。放射能の問題が深刻化している中、今後ますます封印され、観られなくなることが予想される。

    [続きを読む](2012.02.10)

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