音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • エルガーの「ニムロッド」は、英国の式典や葬儀で頻繁に流れている有名曲だ。2012年のロンドン・オリンピック、2021年のフィリップ殿下の葬儀でも演奏されていた。ただ、もともとは祝典のための音楽でも、告別のための音楽でもない。家族や友人のことをイメージしながら書いた『エニグマ変奏曲』の第9変奏にあたる曲である。

    [続きを読む](2022.09.04)
  • シューベルトのピアノ三重奏曲第2番は1827年11月に着手された。完成時期と初演日ははっきりしない。1827年12月26日に初演されたという説もあるが、間違いなく演奏されたのは1828年3月26日の自作演奏会においてである。そのときは好評をもって迎えられたという。シューベルトは1828年11月19日に31歳で亡くなった。なので、1827年11月といえば亡くな...

    [続きを読む](2022.08.05)
  • フランツ・リストのピアノ協奏曲第2番は1839年に作曲され、同年9月13日に完成した。ただ、そのまま初演されたわけではない。何度も手を加え、1848年に「交響的協奏曲」と命名し、1849年にいったん改訂を終了。それでも納得が行かず、さらに1856年に補筆し、ようやく1857年1月7日に初演された。その後もリストは手直しを続け、1863年に楽譜が出版された。

    [続きを読む](2022.07.04)
  • ドビュッシーの『海』は1903年8月から1905年3月5日にかけて作曲された。正確な作品名は「海 管弦楽のための3つの交響的素描」。交響詩ではなく、交響的素描である。初演は1905年10月15日、カミーユ・シュヴィヤールの指揮によって行われた。楽譜は同年にデュラン社から出版され、表紙には葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が使われたが、音楽と絵の関連性は定かでない。作...

    [続きを読む](2022.05.03)
  • ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」は、1797年から1798年の間に作曲され、1799年に出版された。作曲者がまだ20代の頃の作品である。標題は原語で「Grande Sonate pathétique」、つまり正確には「大ソナタ悲愴」となる。ベートーヴェンのピアノ・ソナタには「月光」、「テンペスト」、「ワルトシュタイン」、「熱情」など標題が付いてい...

    [続きを読む](2022.03.05)

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