音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • オットリーノ・レスピーギの交響詩「ローマの松」は、師リムスキー=コルサコフ譲りの華やかな管弦楽書法に教会旋法や幻想的な雰囲気をたっぷり盛り込み、独自の作風を鮮明に打ち出した傑作である。作曲年は1924年、初演は同年12月に行われた。当時、レスピーギは45歳。ローマを愛し続けた彼は、その風景の象徴のひとつである松の木を「時代の目撃者」として扱い、栄光と悲しみの...

    [続きを読む](2013.12.19)