音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • このオペラを知った十代の頃は、第二幕のオクタヴィアンとゾフィーの二重唱、第三幕のマルシャリンとオクタヴィアンとゾフィーの三重唱、オクタヴィアンとゾフィーの二重唱にばかり惹かれ、第一幕を理解できていなかった。劇的な動きをみせる第二幕や第三幕に比べると、第一幕は心理的であり、取り繕った世界の奥にあるマルシャリンの哀愁をきちんと汲み取れずにいたのだ。要するに、私自...

    [続きを読む](2015.11.23)
  • 美しさで徹底的に酔わせるオペラといえば、なんといっても『ばらの騎士』である。あまりにも美しいため、このような音楽がこの世にあることが時折信じられなくなる。しかし、間違いなく『ばらの騎士』は人の手によって生まれたものであり、俗世に属している。そして、私の耳にきこえている。そんな当たり前のことに感謝したくなる。初めて映像で観た17歳のときから今日にいたるまで

    [続きを読む](2015.11.20)