音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • ヨハネス・ブラームスがヴァイオリン協奏曲を作曲していたとき、名ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムが助言を与えていたことはよく知られている。1879年1月、ブラームス自身の指揮で行われた初演でも、独奏を務めたのはヨアヒムである。このヴァイオリニストはマックス・ブルッフとも親交があり、ブラームスより10年ほど前、ヴァイオリン協奏曲第1番の作曲に深く関わっていた...

    [続きを読む](2016.09.24)
  • 心休まることのない音楽である。20歳を超えて間もない音楽院生セルゲイ・プロコフィエフの恐るべき才気が灰も残さないような勢いで爆発している。容赦なく押し寄せるリズムの波濤、猛烈な不協和音、緩急強弱が不安定に移り変わるピアノは今聴いても斬新で、古びたところがない。1913年8月にパヴロフスクで作曲者のピアノにより初演された際、こんな音楽を聴いたことのある人はいな...

    [続きを読む](2016.09.03)