音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • 『エレクトラ』は1906年から1908年にかけて作曲された一幕物のオペラである。古代を題材とし、血の匂いが充満しているところは前作『サロメ』と同じだが、音楽は凶暴さを増している。原作・台本を手掛けたのは、オーストリアの詩人フーゴ・フォン・ホフマンスタール。彼はこの後、『ばらの騎士』、『ナクソス島のアリアドネ』、『影のない女』、『エジプトのヘレナ』、『アラベラ...

    [続きを読む](2021.07.01)

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