音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • ガエターノ・ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』は、1835年9月26日にナポリ・サン・カルロ劇場で初演され、大成功を収めた。すでに『アンナ・ボレーナ』『愛の妙薬』『ルクレツィア・ボルジア』で知られていたこの作曲家の名前は、『ルチア』でオペラ史の数ページを華々しく飾るものになったと言える。後半には、プリマドンナの高度な表現力と超絶技巧が求められる長大な「...

    [続きを読む](2017.06.06)

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