音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • 夕陽にはアランフェス協奏曲がよく似合う。晩夏の太陽が沈んでゆくのを眺めながら、静かにこの曲に耳を傾け、人の世のあわれに思いを馳せるーーまるでドラマのワンシーンのようである。古今東西のギター協奏曲の中で最も有名な作品であるばかりでなく、世界中の人々に愛されている傑作、アランフェス協奏曲。作曲者はホアキン・ロドリーゴ、スペインを代表する盲目の作曲家である。

    [続きを読む](2011.08.24)
  • ピエール・ブーレーズの『ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌、または、打ち手なき槌)』は、1955年6月18日に初演されて以来、戦後生まれた最も画期的な音楽の一つとして評価され続けている。あのストラヴィンスキーが寄せた「今の新しい時代、真に価値ある唯一の作品」という賛辞を筆頭に、賞賛の言葉は数限りなくある。ここまで多くの人に歓迎され、理解を示された「前衛音...

    [続きを読む](2011.08.14)