音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • ハイドンの交響曲第101番「時計」は1793年から1794年にかけて作曲され、1794年3月3日にロンドンで初演された。第2楽章の規則正しいリズムが時計の振り子を思わせることから、「時計」という副題で親しまれるようになったが、ハイドン自身が命名したものではない。1790年、長年楽長として仕えていたエステルハージ侯爵家を去った59歳のハイドンは、ロンドンで活躍...

    [続きを読む](2025.09.17)

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