音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 今回ご紹介するゴーゴーズのデビュー作『ビューティ・アンド・ザ・ビート』(1981年)は、ひとつの記録を保持している。メンバーが全員女性のバンドが、全収録曲を自ら綴って、自ら演奏して、全米ナンバーワンを獲得した史上初のアルバムだという記録だ。史上初であるだけでなく「唯一の」とする資料もあるし、さらにざっくりと〈The most successful all f...

    [続きを読む](2022.09.25)
  • ここ10年くらいで一番様相が変わったジャンルは、カントリー・ミュージックなのではないかと思っている。かつてのカントリーは、アメリカの外で暮らす大半の音楽リスナーにはほぼ縁がないジャンルだった。それだけでなくいたって古くさいイメージが定着したはずだ。それを爽やかに払拭して、広い層にカントリーを近付けたのがテイラー・スウィフトであり、ポップなサウンド志向や等身大...

    [続きを読む](2022.08.26)
  • 真っ黒に塗られた背景がダークネスを象徴し、オレンジに近いイエローの突き上げられた拳がパワーを象徴する――。もうすぐ23年ぶりに来日するトム・ロビンソン・バンド(TRB)が、1978年に発表したデビュー作『Power In The Darkness』(全英チャート最高4位)ほどに、タイトルとジャケット、そしてジャケットと中身が一致しているアルバムも珍しいと思う...

    [続きを読む](2022.07.27)
  • 最初にクリアにしておきたいのだが、ジュリー・クルーズの作品を選んだのは、彼女が急逝したからではない。以前から取り上げたいと思っていて、たまたま「じゃあ今月はこれで」と決めた数日後に訃報が届いたのだが、これも縁みたいなものだと受け止めて、1989年発表のファースト・アルバム『Floating into the Night』を予定通りにご紹介したい。映画監督のデ...

    [続きを読む](2022.06.20)
  • 『イッキー・サンプ』(2007年)はホワイト・ストライプスの6枚目のアルバムにして、ラスト・アルバムだ。もちろんそうなるとは知る由もなかったし、本人たちも想定していなかったのだろう。何しろジャック(ヴォーカル/ギター)&メグ・ホワイト(ドラムス/ヴォーカル)が正式に解散を公表したのは、本作の発売から4年近くが経っていた2011年2月のこと。それまでのジャック...

    [続きを読む](2022.05.24)

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