音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 米国におけるファースト・ウィーク・セールス(発売後最初の1週間のアルバム売り上げ)の最多記録の2・3位は、同じアーティストが独占している。3位は188万枚を売ったサード『Celebrity』(2001年)、2位は、240万枚を売ってアデルの『25』が登場するまで15年間首位を守ったセカンド『No Strings Attached』(2000年)。つまりイン・...

    [続きを読む](2018.01.29)
  • リアリティ番組出身の大統領の迷走でハードルが思い切り下がったせいか、米国では次の大統領候補として、キッド・ロックやカニエ・ウェストといったミュージシャンを含む、多くのショウビズ関係者の名前が取り沙汰されている。もちろん言うが易し行うは難しで、実際に政治家に転向し、かつ一定の評価を得たミュージシャンなど滅多にいない。

    [続きを読む](2018.01.06)
  • 2017年10月にトム・ペティが66歳の若さで亡くなったというニュースを耳にした時、筆者が最初に思い出したのは、ザ・ストロークスの2001年のシングル「ラスト・ナイト」を巡る一件だ。どう聴いてもトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの「アメリカン・ガール」にそっくりだったあの曲、リリース当初は物議を醸したものだが、トムのリアクションが痛快だった。彼はザ・ストロ...

    [続きを読む](2017.11.16)
  • 本コラムでも取り上げた名盤『ヨシュア・トゥリー』のリリース30周年を祝して、目下U2はアルバム再現ツアーを敢行している。このツアーのエグゼクティヴ・ディレクター兼バンド・コンサルタントを務めているのが、ほかならぬギャヴィン・フライデー。ボノの幼馴染み/大親友であり、今回に限らず、キャリアを通じてU2に影のように寄り添ってクリエイティヴな助言をしてきた「参謀」...

    [続きを読む](2017.10.22)
  • 信条に反するからと頑なにアンダーグラウンドに留まり、限られたファンに向けてラディカルなメッセージを発信するのもいい。でもそれを続けるだけでは限界があるわけで、例えばレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの場合は、このままでは世界は変えられないと悟って、反資本主義を掲げながらもメジャー・レーベルと契約。大手企業のシステムと資金力を利用して世界最大級のバンドに成長し...

    [続きを読む](2017.09.18)