音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 最初にクリアにしておきたいのだが、ジュリー・クルーズの作品を選んだのは、彼女が急逝したからではない。以前から取り上げたいと思っていて、たまたま「じゃあ今月はこれで」と決めた数日後に訃報が届いたのだが、これも縁みたいなものだと受け止めて、1989年発表のファースト・アルバム『Floating into the Night』を予定通りにご紹介したい。映画監督のデ...

    [続きを読む](2022.06.20)

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