音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 進化とかポジティヴな変化は、決して上向きの直線を描いて起きるわけじゃない。「あれ、いつの間にか後退してない?」ってことがしばしばあるもので、往々にしてジグザグなのが現実だ。例えば、このソルト・ン・ペパの4枚目のアルバム『Very Necessary』(全米チャート最高4位)が1993年に登場した頃は、女性が作るヒップホップがいよいよ市民権を得たのだなと確信し...

    [続きを読む](2022.04.23)

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